在宅介護だから得られるもの

あわーず訪問看護リハビリステーションです。 【八王子ステーションでの出来事です】 先日約2年間訪問していた利用者さんがお亡くなりになりました。 亡くなった後息子さんからメールが来て 「余命宣言されても介護のやり方ではそんなの関係ない。これから介護で不安に感じるている人たちに母のことを紹介してもらい、少しでも参考になれば母も喜んでもらえると思います」 とのコメントを頂きました。 利用者さんはある難病になり気道狭窄も起こり気管切開しました。病院で治療していましたが本人から自宅に帰りたいとの希望がありました。 ステロイド治療中で、気管カニューレも入っており、寝たきり状態なので自宅での管理は厳しいと説明を受けたようです。しかし、旦那さん、息子さんは本人の希望を叶えてあげたいとのことで在宅療養を選択されました。 訪問看護の依頼が来た際に病院から言われたのは、急変のリスクが高く1ヶ月自宅で過ごせればいい方だと思うとの意見でした。 しかし、それから2年間再入院することなく、車椅子で散歩にも行けるようになりました。退院して1年後には気管カニューレも抜去し会話もできるようになり、訪問の際にはカラオケなども行いました。 我々訪問看護師は24時間のうち1時間程度をフォローするだけで、実際には残り23時間家族が介護することになります。在宅療養することは介護者の負担が大きいのも事実です。 しかし、振り返った時にその時間は貴重な時間で、病院に入院したままだったら得られなかった家族の時間が流れているのだと思います。 ご家族から最後にこんなコメントが書かれていましいた。 「介護は大変な事もありましたが、すごく楽しかったです」