お勧め本

今回はお勧めの書籍を紹介します。

南海トラブ地震が10年以内の間にくると言われています。昔に比べてTV等でも地震の備えについて放送される機会が増えてきました。 地震等の災害の備えに関する情報はありますが、実際に地震等の震災が起きた後はどうしたらよいのかという情報はありません。

「被災と共災のすすめ -人間復興の災害学 永野海著」
著書である永野海氏は静岡県弁護士会所属の弁護士です。
日本弁護士会でも数少ない災害復興支援委員会の副委員長の弁護士さんです。実際に阪神淡路大震災も経験されており、避災、共済、本当にこの知識が広がってほしいと言っています。
私は昨年3回、今年は1回、永野先生の講演会(研修会)に参加していますが、素人にもわかりやすく、誰も教えてくれない震災後の対応を学ぶことができました。
「災害から命を守る」には、発災前の「防災・減災」と発災後の「復興・生活再建」が連続してつながっていなければなりません。
なぜ、助かった命を最後まで守り切れないのか。なぜ、元の穏やかな生活に戻してあげられないのか。「誰一人取り残さない」ためには「自助」と「公助」と「共助」の協力が欠かせません。防災・減災の基本と応用、生活再建のABCを具体例を挙げて解説しています。

また、永野先生は独自で「ひさぽ(被災者支援情報さぽーとぺーじ)」を立ち上げ、震災後に活用できる国の支援制度を表にまとめています。
実際この表を活用した研修に参加したことがありますが、国の制度を活用すれば生活再建ができるということを事前に知ることができました。被災者支援カード、支援制度一覧等があります。こちららは無料でダウンロード使用可能になっています。常に最新情報に変更していますので、万一被災した場合、どのような制度が活用できるのか、事前に知っておいてはいかがでしょうか。
◆ひさぽ(被災者支援情報さぽーとぺーじ) https://naganokai.com/hisapo/