私たちのチーム紹介(RPAプロジェクト)

◆RPAとは何ですか?

「Robotic Process Automation」の略称で、ロボット技術による業務プロセスの自動化を指します。

「ロボット」というと、例えばアーム型のものが工場の生産ラインで動いてモノをつくっている、そういう光景が浮かびやすいかと思います。

しかし、「RPA」はホワイトカラーのデスクワーク(知的生産)への導入が進んでおり、「仮想知的労働者」と呼ばれることがあります。

◆RPAの特徴は何ですか?

RPAが得意なことはルール・基準が明確な作業となります。

仮想「知的」労働者といわれますが、AI(人工知能)ではないので、ロボ自身が何かを考え動いて成長するものではありません。

RPAは同じ作業の繰り返しといった知的「単純」作業で本領を発揮します。人が行う作業を代行する感じです。

ただし、手作業の場合よりも効率的な(工程を省略した)動き(例えば、データの移動等)をすることができます。

◆いつから始まりましたか?

RPAの導入は年末調整のチェック業務が自動化できないか?という発想がきっかけで、2019年11月にpjが発足しました。

社内全体で最初に導入されたのは手続公文書をダウンロードするロボで2020年4月から稼働しました。

2021年2月からRPApjの専任が設置され、2021年5月のマスタ登録や社保手続分野のロボ導入を皮切りに、離職証明書データの作成、e-gov36協定電子申請データの作成、勤怠のチェック、手続公文書ダウンロードロボのバージョンアップ等々のロボが実現し、現在稼働しております。

◆RPAチームは何をされていますか?

社内向けのロボ作成・改修、管理、実稼働、RPA導入のフォロー等を行って、社内業務の効率化を推進しております。

ロボは全社対応のものに限らず、ある特定のクライアントに合った独自仕様も作成しております。

◆大変なことはありますか?

ロボを作成している場面だと、想定している動きをロボにどう実行させるか、試行錯誤を繰り返してより効率的でエラーが生じる可能性が低いものを作成するのがとても大変です。

また、作成中のロボと実際の業務・運用の組み合わせを考える場面では、このロボが業務の効率化に資するか!?

逆に非効率にならないか!?そのように思い巡らすとさらに大変だと感じます。

ただRPA導入の目的は業務効率の向上であり、逆に非効率となるのは本末転倒であり、ロボ作成にそういう大変さがつきまとうことは必然だという心構えを持って日々の業務を行っております。

◆面白いことはありますか?

上記とは逆で、ロボがエラーで停止することなく想定通りに動いたときやより効率的な工程を見つけたときには面白さを感じます。

さらに完成したロボが業務フローとマッチして工数削減・業務改善が達成されれば、より効率的なロボを導入したい欲望みたいなものが湧き出てきて大変面白いです。

運用することによるメリット、デメリットは何ですか?

RPAが得意とする単純作業への導入が拡大すれば、今まで単純作業に割いてきた時間を人が判断しなければ進められない業務や思案すべき事項に充てられるメリットがあります。

言い換えれば、価値ある時間の創造です。

また、ロボは疲れを知らず労働基準法上の労働者ではないので、休憩が不要で時間外・深夜帯を気にせず24時間365日ずっと稼働することができます。

それだけ、人が関わらなくても進められ、注意散漫や疲れによる誤りなく正確に業務を処理し続けられることもメリットだといえます。

他方、デメリットは自動化する業務の選択や運用を適切に行わないと逆に業務が非効率となる(業務改善が後退する)ことが挙げられます。

何でも自動化すればよいわけではなく実際の業務とRPAとの組み合わせが重要となってきます。

そういう意味ではRPAは効率化への諸刃の剣となります。

そういった事態が生じないようにRPAチームが存在するものと認識しております。

◆RPAを今後、どう運用していきたいですか?

RPAは諸刃の剣にもなりうるので、そういう負の面があることに目をつぶるのではなく向き合って掌握して、運用業務の担当者とコミュニケーションやヒアリングを介して現場に寄り添った運用をしていきたいです。

とにもかくにも、まずは社内でRPA導入による効率化が見込める部分を徹底的にやる、それがゴールイメージとなります。

◆目標はありますか?

RPA業務は、売り上げに紐づかない管理部門的な位置づけとなります。

そのことを念頭に、RPAの導入を適切に行い、社内全体の業務効率を上げて(単純作業の工数を減らし)、経費の削減や利益の拡大を実現していきたいです。

究極的にはRPAによって価値ある時間の創造をどんどん行い、その時間が売り上げを生み出す契機となる、そういうサイクルを築いていきたいと思います。